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東陽町で「建築家×家具職人」展 建築家・中村好文さんと「相棒」の仕事公開

建築家・中村好文さん(右)と木工職人・奥田忠彦さん(左)

建築家・中村好文さん(右)と木工職人・奥田忠彦さん(左)

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 竹中工務店東京本店(江東区新砂1)1階にある「GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)」(TEL 03-6660-6011)で12月14日、「中村好文×横山浩司・奥田忠彦・金澤知之 建築家×家具職人 コラボレーション展 at the A4」が始まった。

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 クライアントの暮らしに寄り添った、居心地のよい住宅を造ることに定評のある建築家・中村好文さん。同展では、中村さんが「住宅設計」と共に力を入れている「家具デザイン」において、「相棒」とも呼べる3人の家具職人と共同制作で生まれた住宅用の家具を展示する。製作過程を垣間見られるようなドキュメンタリー映像や図面・スケッチ、それぞれの愛用の道具なども展示している。

 中村さんは「3人とはそれぞれ30年前後の付き合い。『こういうものを作りたい』と要望を出して、スケッチや図面を書いたりしながら、材料は何を使うか、ジョイント部分はどうするかと会話を重ね、今までなかったものを、新しい考え方を、と挑戦している。3人の技術に全幅の信頼を置いている。人間としての相性も良いと思う」と話す。木工職人の奥田忠彦さんは「中村さんは職人を横に見てくれる人。フラットに意見を出し合い製作を進めている」と話す。

 会場を大きく占めるのは、中央に設けられた空間。壁面には今まで4者で取り交わされたスケッチやメモを飾っている。中をのぞくと、「生活をよりイメージできるように」と住宅に欠かせない木製のキッチン家具が展示されている。

 「普通はキッチンでは合板を使うことが主流だが、ムク材でできないかと、中村さんとあれこれ考えた。ムク材は反ったりなど暴れやすい木が多いが、良い材料も見つかった」と奥田さん。当初、脚と脚の間を長く取っても、本体はたわまずに済むと考えられていたが、最終段階で急きょ下部に補強材を入れたという。

 中村さんは「自分が作っているのは『生活の入れ物』。 住む人の生活が映えるもの。 時間がたって味わいを増すもの。だから作品を作っているわけではない」、 奥田さんは「図面から図面以上のものを感じ取り、デザイナーが望む機能を生み出す。これからも自分が持っている技術の幅を広げ、 望むものを作れるようになりたい」と話す。

 開館時間は10時~18時(最終日は 17時 まで)。日曜・祝日定休(12月24日、12月28日~1月4日、2月11日は休館)。2017年2月25日まで。

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