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「深川アートウォール」拡大中 飲食店や物販店の壁面をギャラリーに

「主役は絵ではなく店。季節感を取り入れ、各店舗に合ったものをセレクトし入れ替えもする」と話すヒロ・ヤタベさん

「主役は絵ではなく店。季節感を取り入れ、各店舗に合ったものをセレクトし入れ替えもする」と話すヒロ・ヤタベさん

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 深川エリアの飲食店や物販店の壁面を活用し、期間限定のギャラリーにする「深川アートウォール」が始まって3カ月がたった。

展示の様子

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 同企画は、抽象画家のヒロ・ヤタベさんが自身の作品を各店舗の壁面で展示・販売するもの。「会社勤めをしていた2008年、当時職場のあったこのエリアで、体力作りのためウオーキングを始めた。特に好きなコースだった仙台堀川公園のイメージを常に持ち歩いていた付箋に描いていた」と話す。その後、2012年から本格的な創作活動を開始。公募展で複数の受賞歴があり、音楽家と共演しライブペインティングを行うなど、芸術家として活動の幅を広げている。

 以前より交流のあった自転車販売店「alohaloco(アロハロコ)」(常盤1)の壁面に7点の作品を展示したことをきっかけに始まった同企画。「東京都現代美術館やギャラリーもあり、アートのイメージがある深川エリアが世界トップクラスのアートの街になってほしい。インテリアの一部としてアートを気軽に楽しんでもらいたい」とヒロさん。近隣のカフェやレストラン、画材店、ケーキ店など、作品を展示する店舗が増えていったという。常設で展示をする店舗と合わせ、現在8店舗。

 この取り組みに賛同し、店内に作品を展示する「mammacafe151A(マンマカフェイチゴイチエ)」(平野3)の店主・店部(たなべ)浩司さんは、「東京都現代美術館が大規模修繕工事で休館中だが、この街を訪れた人にアートの街が健在であることを知ってほしい」と話す。同店では今後も継続的に壁面をギャラリーとして提供するという。

 ヒロさんは「今後は『ART CORNER』と名付けた常設展示の場も増やしていきたい。いずれは自分だけでなく、他のアーティストの発表の場にもなれば」と、アートの街のイメージアップに意欲を見せる。

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