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江東で絵本「ちいさなおうち」展 作者の芸術団体作品展示も

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 竹中工務店東京本社(江東区新砂1、TEL 03-6660-6011)にある「ギャラリーA4(エークワッド)」で現在、絵本展「ヴァージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』-時代を超えて生き続けるメッセージ-」が開催されている。

バートンの芸術作品

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 1942(昭和17)年に米国で出版され、1954(昭和29)年に日本で出版された、ヴァージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」。

 内容は、田園にたたずむ小さな家の周辺が、時を経て開発され、大都会のビルの間に取り残され、暗い不幸な時代を過ごしていたが、再び田舎に移され幸せと輝きを取り戻すというもの。20世紀、都市化・工業化による時代の変遷を描き、自然や生命の大切さを伝える。

 同展では、絵本の世界観をはじめ、原画、スケッチ、製作メモ、他作品の詳細などを展示する。

 目玉企画は、さまざまなテキスタイルやペーパーワーク作品。絵本作家としてでだけでなく、日常の生活の中から生まれる素朴なデザインを大切にするバートンが創設した芸術集団「フォリーコーブ・デザイナーズ」が手掛けた一連の作品は、当時全米で注目され、大手デパートや展覧会などでも賞賛されたという。

 同ギャラリー学芸員の岡部三知代さんは「『ちいさいおうち』は折に触れて読むことで違う感じ方をする絵本。建設会社として、環境的なメッセージを伝える意味でも企画した。バートンが活躍したのはウーマン・リブの時代よりも前。芸術団体を立ち上げるなど、ある意味その時代の女性のリーダーとして、たくましく生き抜いている。輝く女性の生き方の提案にもなれば」と話す。

 開催時間は10時~18時。日曜・祝日休館。入場無料。8月9日まで。

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