清澄白河に11月20日、「北海道ナチュラルチーズ・コンシェルジュ チーズのこえ」(江東区平野1、TEL 03-5875-8023)がオープンした。
北海道にある30以上のチーズ工房が出資して立ち上げた、国内で他に例を見ない成り立ちの同店。「ナチュラルチーズ」とは乳を固めて発酵熟成させた、乳酸菌が生きたタイプのチーズを指し、さまざまな種類がある。一方、「プロセスチーズ」は加熱殺菌などの加工をしたもの。
オーナーは前職、農林水産省で酪農行政に携わっていたという今野徹さん。今年の5月に退職し、「北海道のチーズの良さを知ってもらいたい」と住宅街の一角に店を構えた。都心の繁華街ではなく、同エリアで店を始めた理由について「地域に密着した店にしたかったから」と話す。
各工房から特色あるチーズがほぼ毎日直送され、常時約100種以上をストック。他に北海道で作られたワインや蜂蜜など、チーズと好相性の商品も置いている。
今野さんの知人で、北海道で農業を営み酪農にも詳しい谷寿彰さんは「チーズの管理が非常に良く、ここまでの品ぞろえは他の人にはできない」と、チーズを熟知し長年多くの酪農家と親交を築いた今野さんのオリジナリティーを称賛する。
「作り手の人となりや地域をつなぎ合わせながら、皆さんの食卓にアプローチしたい」と今野さん。イベントなど店舗外でも、コンシェルジュとしてチーズの魅力を伝える活動を行うという。
営業時間は11時~19時。