門前仲町で2月21日、搾りたての日本酒を味わえる飲み歩きイベント「しぼりたて祭り門前仲町2015」が開催された。
同イベントを手掛けるのはリカーイノベーション(足立区)。日本酒の通販・イベント企画運営サービス「KURAND(クランド)」を運営する。これまでもさまざまな地域で日本酒のPRイベントを行っていたが、門前仲町での開催は今回が初。予約受付開始後、1週間足らずで定員の300人分が完売した。
搾りたての日本酒は、日本酒造りの時期にのみ味わえる季節限定のもの。通常、出荷前に行う「火入れ」という処理を行わず、フレッシュな味わいを楽しめるのが魅力。
同イベントは、搾りたての日本酒を提供する蔵元6蔵が、門前仲町の飲食店8店に1蔵ずつ待機し、搾りたてを含む各蔵自慢の日本酒を参加者に振る舞うもの。
同イベントに参加した6蔵は、木村酒造(秋田県)、桜顔酒造(岩手県)、滝澤酒造(埼玉県)、小山酒造(東京県)、やちや酒造(石川県)、竹野酒造(京都府)。
参加飲食店では現金精算で料理を注文することも可能。300~500円程度の日本酒に合う一品料理を用意する店もある。
参加者は、参加店の「串揚処 和み」(江東区富岡1)で参加証やカップを受け取り、8店を自由に巡るはしご酒を開始。それぞれの搾りたて日本酒の特徴や違いを楽しんだり、蔵元に直接日本酒について尋ねたりする姿が多く見られた。
同イベントの常連という30代の男性は「蔵元に顔を覚えてもらえたり、常連の参加者と仲良くなれたりする。日本酒は人と人をつなぐ酒」と日本酒への熱い思いを話す。
参加蔵元「滝沢酒造」の専務・滝澤英之さんは「お客さまの反応を肌で感じることができる貴重な機会。来年の酒造りの励みにもなる」とほほ笑む。
リカーイノベーションの営業・イベント企画部・辻本翔さんは「日本酒の魅力や造り手の思いを知ってほしい。このようなイベントを通して、まだまだ素晴らしい日本酒があることを伝えていきたい」と話す。今後も同様のイベントを定期的に開いていく予定。