「東京シティ・バレエ団」(江東区住吉1)の芸術監督・安達悦子さんが「橘秋子賞」の特別賞を受賞し、5月20日に都内で贈呈式が行われた。
同バレエ団は1993年、バレエ団として全国で初めて自治体(江東区)と芸術提携を結び、同じく同区と提携する「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団」(住吉1)とともに芸術ホール「ティアラこうとう」での定期公演や区内小学校へのアウトリーチ活動など、同区の芸術文化向上のため尽力している。
同賞はバレエ芸術における優秀な成果をたたえるもの。そうした地元密着の活動や、海外の優れた振付師の作品を積極的に導入し、国際性を強めたことなどが評価された。
安達さんは「ほっとした」とほほ笑み、「12年前、ダンサーとして優秀賞を受賞したが、今回はこのカンパニーの代表としていただいた賞。地域との連携の基礎を築いた石井清子先生から引き継ぎ、『これで合っているのか』と迷いながら、多くの方に支えていただき、このような栄えある賞をいただけた。これからも全ての人とバレエの楽しさを分かち合っていきたい」と喜んだ。