清澄白河の「cafe GINGER.TOKYO」(江東区平野1、TEL070-2199-9119)で1月25日、地元密着交流型イベント「コウトーク」が初開催された。
きっかけは、ガラス加工業「GLASS-LAB」(同)の椎名隆行さんが深川地域を中心に江東区を盛り上げる「何か」を模索し、フェイスブックで清澄白河エリアの魅力を伝える「清澄白河ガイド」に相談したことから。
椎名さんは「富岡八幡宮例祭(通称、水掛け祭)」でみこしを担ぐ睦(むつみ)会や青年部の人数を増やすことを目標に掲げ、「清澄白河ガイド」は、日頃、情報発信しきれなかったと感じていたという「魅力的な地元の人を紹介する場」として活用したいと話す。
同イベントは「まずは自分たちの近辺から盛り上がっていこう」と、清澄白河エリアの魅力の再認識を主軸テーマにしている。イベントは2部制で、1部では同エリアで地域活動に積極的な「ヒト・コト・ミセ」に焦点を当て、ゲストスピーカーが登壇。おのおのの視点で街を見つめた思いを語り、2部では懇親会が行われた。
ゲストトークでは、「パパ、ママ、子どもが楽しめる」をコンセプトにしたセレクトショップ「snug」(森下2)の角吉和さんが、同エリアを「子育てがしやすい街」と評し、商売と子育ての視点から話した。同エリアに在住するフリーライターの岡島梓さんは、1カ月で1万部が無くなった同エリアの無料マップ「ROUTE」の制作などについて話し、今後は「場所が持つ個性を広く宣伝したい」とも。
会場となった同店の店主・高山聡さんは、元江東区職員という経歴から、区内各エリアのまちづくりの観点で話し、同エリアが寺町であることから「100年後も現在とさほど変わらぬ景観で生きている街ではないか」と見解を述べた。トリを務めたのは、富岡八幡宮・氏子町会「平野一丁目睦会」の副会長・櫻井修さん。370年の歴史を持つ同祭の魅力と、多数のみこしが渡御(とぎょ)する祭りを安全に進行するため行われている細やかな配慮について語った。
同日、「清澄白河」の名前の由来とも言われている福島県白河市から訪れた青砥和希さんは「とても濃い時間で、皆さんが街を愛していることがとても伝わった。同じ名前なので、両エリアで何かできないか考えたい」と連携に意欲的。椎名さんは「チケットも事前に完売し、おそらく50人以上の人に来ていただいた。今後も月に1回のペースで開催し、清澄白河を、深川を広く発信したい。深川のみこしの内輪的なクローズなイメージも払拭(ふっしょく)したい」と意気込む。
次回は2月29日に開催。事前予約が必要。