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江東・平野のコーヒー店が2周年 「店は人生の集大成、地域の人に感謝」

オリジナルロゴが入ったキャニスター。2周年の記念品として常連客などに進呈された

オリジナルロゴが入ったキャニスター。2周年の記念品として常連客などに進呈された

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 清澄白河エリアのコーヒー店「sunday zoo」(江東区平野2、TEL080-4149-0226)が1月17日、2周年を迎えた。

人柄も魅力の店主夫妻

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 同店オーナーの奥野喜治さんは大阪府出身で、大手航空会社に勤務しマネジメント業務に長年携わっていた。9年前に転勤で木場に移り住んだ当初は、「お茶の1杯も飲めるところがない」と思っていたという。その後、「文句を言わないで自分でやろう」と考え、63歳を迎えて週3日勤務となって時間に余裕もできたタイミングで出店を決断した。

 コーヒーは常時7種類、自家焙煎(ばいせん)も行う。店内のカウンターや棚、時計などは奥野さんが製作したもので、店舗のロゴマークもデザイン。「ここに来ると落ち着く」「他のコーヒーを飲まなくなった」という常連客も増え、「長年、好きでやっていたことの全てが今になって役に立ち、人に喜んでもらえている。これほどうれしいことはない。人生の集大成のような店」とほほ笑む。

 「ブルーボトルコーヒー」(平野1)や新店の出店などで注目される地域であることから「運もよかったが、地域の人の理解と協力に支えられた」と、同店を一緒に切り盛りする妻の明美さん。店に訪れるのは、ほとんどが近隣に住む人や常連で、「地域の人のさりげない気遣いにたびたび救われた。店を続けていけると思わせてくれたので感謝したい」とも。

 1月15日から3日間は、2周年を記念して同店ロゴマークが入ったキャニスターを購入客に進呈した。「日常的に同店を利用する人に渡したい」との思いから、事前告知は行わず常連客を中心に手渡した。受け取った人の中には「本当にもらってもいいのか」と驚く人もいたという。

 今後の目標について、奥野さんは「店を続けていくこと。そしてこれまで培ったマネジメントの知見や経験を生かし、自分でビジネスを興したい人のサポートも行いたい」と話し、「いつか高級すし店のような、カウンター式で会話をしながら今日の1杯を頼むような店もやってみたい」と大きな夢を描いている。

 金曜~日曜営業。営業時間は10時30分~18時(日曜は16時30分まで)。

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