芝浦工業大学豊洲キャンパス(江東区豊洲3)で11月6日~8日に開かれた学園祭「第43回芝浦祭」で、同大の学生6人のグループ「PMLAB(プロジェクションマッピングラボ)」がインタラクティブ・プロジェクションマッピングの映像投影を行った。
同大学では9月、そもそも「実践的プロジェクションマッピング」講義の習得カリキュラムの一環として、校舎に向かって映像を投影する大掛かりな発表が行われた。今回の投影は、講座を受けた学生に同祭の実行委員から「学祭でも行ってみては」との提案があり、有志が集まって行った。
同祭では、教室棟の1階スペースの壁に向けて投影する小規模なものだが、カメラで体の動きをキャッチするコントローラー「キネクト」を使い、人の動きを投影する「インタラクティブ・プロジェクションマッピング」に挑戦した。
「技術者や教授の指導を受けず、学生の手だけでどこまでやれるかにこだわった」と工学部情報工学科3年の高橋睦実さん。
投影に当たり、プロジェクターは貸し出しの安価な物を使い、「キネクト」は3000円程度の安い故障品を購入して自分たちで修理して使うなど工夫した。特に苦労した点は、ネット上の参考資料がほとんど英語であったため、英語を読み解きながら手探りで作業したことだったという。
リーダーの工学部電気工学科3年・小林夢大(むだい)さんは将来、宇宙関係の仕事に就きたいとの夢を持つ。「宇宙事業に携わる人は、いろいろなことができなければならない。この経験も役に立つはず」と話す。
現在、プロジェクターを製作する企業から、建造物に投影するプロジェクションマッピングの計画があるという。メンバーたちは「次回は再度、大規模な建築物への映像投影に挑戦したい」と意欲を見せる。