富岡八幡宮(江東区富岡1)で8月13日~17日、「富岡八幡宮例祭」が行われた。
同祭りは「神輿(みこし)深川、山車(だし)神田、だだっぴろいは山王様」と呼ばれる江戸三大祭のひとつ。1642年、江戸幕府4代将軍・徳川家綱の成長を祝ったことが起源。その翌年から神輿渡御(とぎょ)が始まったと伝えられ、現在では「深川八幡祭り」との愛称で親しまれている。
3年に一度、御鳳輦(ごほうれん)が氏子町を巡る「神幸祭」が行われる「本祭り」の今年。御鳳輦とは、屋形の上に金色の鳳凰(ほうおう)を乗せた輿(こし)のことで、天皇の正式な乗り物。現在では神霊の渡御などにも用いられている。氏子町が各町会で所有する大小合わせて120基以上の町みこしが担がれ、中でも大みこし53基が勢ぞろいし、約8キロメートルを練り歩く「神輿連合渡御(みこしれんごうとぎょ)」は壮観。熱気と摩擦熱、お清めの意味を込めて、担ぎ手に水を掛けることでも有名。別名「水掛まつり」とも言われている。
みこしを担いだ白河4丁目青年部の柳博之さんは「この祭りは、近隣マンションに越して来た新住人と、地場の人間との良い交流の場」と話し、「『わっしょい』とは、もともと『和を背負う』の意味。今年、そのかけ声をそのまま実現できたと実感している」とも。