亀戸文化センター(江東区亀戸2)で3月10日、亀戸の名所をまとめた単語帳「かめいど副都心単語帳(通称:かめたん)」最新版(第3版)の販売が始まった。
初版は2008年、同センターが企画した街歩き講座をきっかけに、芝浦工業大学(豊洲3)の「地域デザイン研究室」と共同で作成した。3年に1度、街の移り変わりに合わせて改定を行っている。700部を作成し、次の配本までに毎回ほぼ完売する人気ぶりという。
収録する名所は全143カ所。誌面構成は、表に写真、裏にその場所の特徴や見どころを紹介する単語帳スタイル。亀戸1丁目から9丁目までを順番にリングに閉じているため、街を歩く際に、その地域だけを抜き出して手軽に持ち歩くことができる。
「亀戸餃子」(同5)、「亀戸天神社」(同3)など、亀戸エリアの定番名所を取り上げる一方、「みかんの木がある家」(同9)、「さとうパン」(同4)など、地元住民ならではの目線で従来の観光ガイドブックには載らないような店やランドマークも多く掲載している。
同センター主査の山下忠洋(ただひろ)さんは「近年はスマホなどで、現在地や名所などもすぐに調べることができるが、あえてアナログな単語帳にして、ぬくもりを大切にしたかった」と話す。
山下さんによると、もっとも苦労するのは掲載場所の選定で、亀戸ならではの雰囲気と地元目線を大事にして内容を協議するが、「メンバーそれぞれに取材した場所に思い入れがあり、毎回、どこを載せるか侃々諤々(かんかんがくがく)の話し合いが行われる」という。
同センターでは、5月30日、6月6日・13日、7月25日に、「かめたん」を持って街歩きをするイベント「亀戸のまちの単語帳「かめたん」持って亀戸の街散策」も開催する。
価格は600円。