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豊洲で2000食分の巨大パエリア-国際パエリアコンクール予選も

2000人分のパエリアを混ぜる。パフォーマンスと匂いで観客はさらに増加

2000人分のパエリアを混ぜる。パフォーマンスと匂いで観客はさらに増加

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 豊洲公園で7月5日、パエリアを通じてスペイン文化を伝えることをテーマにしたイベント「Che que bo!!(チェケボ)豊洲パエリア」が初開催された。主催は日本パエリア協会(江東区門前仲町1)。

優勝チーム

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 「Che que bo!!」とは西語で「なんておいしいんだ」の意味。同協会は、パエリアの「本場の味」普及と、「スペインとの架け橋」を目指して全国からスペイン料理店が集結し今年2月に発足した。

 11時から始まったメーンイベントでは、直径約2メートルの大鍋で2000食分のパエリアを調理。イベント開始までに白米を持参した先着500名の子どもたちと、東日本大震災復興チャリティーとして300円を寄付した1500人に振る舞われた。

 巨大パエリアは、調理には巨大パエリア作りでギネス記録を持つスペイン亭(埼玉県川越市)のオーナーシェフ村田禮三さんを招いた。同協会事務局長の栗原靖武さん(ららぽーと豊洲のスペインバル「バルデゲー」料理長)は「米を持ち合って参加した親子の目の前で作り上げることで、食育になるのではと企画した。地元でなじみのある食材でパエリアに親しんでもらうと同時に、地域振興にもつながれば」と話した。

 正午からは日本各地からスペイン料理店のシェフが集まり腕を競う、「国際パエリアコンクール」の日本予選会を開催。北海道から大阪まで計16店舗が参戦。ルールはパエリア発祥の地・バレンシアで実施される国際大会と同様、具材には協会であらかじめ用意された鶏肉、ウサギ肉、豆、トマト、ニンニク、オリーブオイルを使用して直火で調理するもの。8名の審査員が、見た目、米の固さ(水分量)、塩(味)加減、おこげを総合的に評価した。

 上位3位以内に入賞したチームには、パエリア発祥の地バレンシアで9月に行われる最も権威あるコンクール「パエリア国際大会」へ日本代表として出場する権利を獲得。優勝店舗の「Bar espana(バル・エスパーニャ)」にはバレンシアまでの往復航空券が贈られた。同店のオーナーは「最高。飛行機に乗り遅れそうになったが、無事に来られてよかった」と話し、「以前、スペインへ大会を視察に行ったので雰囲気もよくわかっている。自信はある」と意気込む。

 その他、スペイン料理を提供する屋台の出店や、フラメンコショー、スペインミュージックライブも同時開催された。イベントの収益は地元・豊洲町会に備蓄米として寄付され、災害などに遭わず無事持ち越されれば翌年の同イベントで使用されるという。栗原さんは、「パエリア作りには水分の少ない古米が適している。また、パエリアは米の水研ぎが不要で、専用鍋でなくても調理できるので、災害食としての提案もできれば」とも。

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