江東で映画「小名木川物語」上映会 区内外からの来場者で満席、続編期待の声も

映画撮影時の写真をハ?ネル展示

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 映画「小名木川物語」が6月30日、竹中工務店の「東陽町インテス」(江東区南砂2)ホールで上映された。

トークショー登壇の3人

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 当日は区内だけではなく区外からの来場者も多く来場し、定員の110席は満員となった。物語は、深川の町工場の息子が約10年ぶりに帰省するところから始まる。人々との再会や、一人の女性との出会い・交流を通して、一度は捨てた深川の街を愛するようになっていくというもの。喪失と再生をテーマに、フィクションとドキュメンタリーの融合で描かれている。上映時間は93分。

 来場した墨田区在住の40代女性は「いつも見ている風景、知っているお店の人や住んでいる知人の日常が見られた。街の歴史と、川と共に暮らす人たちのドキュメンタリーの中に、ドラマがあって良かった。続編に期待したい」と話す。

 上映に続き行われたトークイベントでは、竹中工務店・高浜洋平さんの進行の下、同映画の監督・大西みつぐさんとプロデューサーの東海亮樹さんが登壇。「深川には文化や祭り、おいしいものがそろい、それを支える歴史や人々がいる。そのようなことを含め、地域への認識を住む人たちが知らないことも多いのでは」という内容でトークを展開した。

 大西さんは中学生ぐらいまでみこしを担いでいた経験があり、「数十年ぶりに深川神明宮の本祭りでみこしを担いだ時、勇壮な水掛や担ぎ手のエネルギーを全身に感じ、季節の香り、日傘を差す着物姿の女性、川、橋などの深川の情景を『撮りたい』と直感した」と力を込めた。大西さんと一緒にみこしを担いだ東海さんは、地域の写真を撮りに来た大西監督との出会いや、東海さんが当時運営していた「カフェそら庵(あん)」で映画のロケが行われたことなどを話した。大西さんは「東京大震災、大空襲の歴史もある『川のまち』で生きる人々の姿を、街の情景と共に見てもらいたい」とも。

 当日は、同映画のロケ地などを記した「ふかがわ・すなまち おさんぽマップ」のお披露目もあった。高浜さんは「地域のマップは数多く出ているが、映画のロケ地を主体として、グルメやサイクリング、水辺の歩き方、地域のお祭り歳時記を知ることができて、他とは違うものになっている。このマップを持って歩き、街の魅力を再発見してもらいたいし、マップはこれからもバージョンアップしていきたい」と第2弾への意気込みを話した。

 同マップは7月20日まで深川周辺で配布する。

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