清澄白河などで1月10日、深川七福神を巡る婚活イベント「福来たる!七福神で縁結び」が行われた。主催は深川寺町街コン実行委員会。
深川七福神を巡り良縁を祈願しながら、道中にある旧跡や人気のカフェなどにも立ち寄れるという同イベント。深川七福神は浅草や日本橋と並び「東京の七福神」として知られ、元日から1月15日までのご開帳期間には多くの参拝客で訪れる人気のパワースポット深川神明宮(江東区森下1)や冬木弁天堂(冬木)などが対象。
同イベントは今回が初開催。実行委員会は昨年10月、「圓隆院」の西村寛隆(かんりゅう)さんと、「玉泉院」の井上慶亮(けいりょう)さん、「本立院」の甲州晶洋(しょうよう)さんによる、地元寺院の副住職3人が結成した。
参加者は、同日11時30分に圓隆院(三好1)に集合。西村さんと甲州さんによる本格的な良縁成就の祈とうが厳かに行われ、この日のために特別に作られた縁結びのお守りが配られた。天候にも恵まれ絶好の街歩き日和となり、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気で進行した。
その後、参加者たちは2グループに分かれ、大黒天=円珠院(平野1)を起点に七福神を巡り、16時30分に最終ポイントの恵比須神=富岡八幡宮(富岡1)に集合。ご朱印や色紙などは各自任意で買い求める仕組みだが、七福神のご朱印を集めた参加者からは「達成感がある」と好評だった。
街巡りでは、同会の副住職たちと同委員会協力メンバーがガイドにつき、七福神を巡りながら道中の見どころを地元目線で案内。七福神以外でも、カフェや浄心寺(平野2)など10カ所以上を案内する盛りだくさんな内容。最後は、門前仲町の「ダイニングバー ぼうず」(富岡1)で懇親会が行われ、電話番号の交換などを行った。
地元・清澄白河から参加した女性は「知らなった地元の魅力を再発見した。深川七福神のご朱印を初めて集めたが、この1年、ご縁に限らずご利益があるような気がする」と喜んでいる様子。北砂から参加した男性は「最近、北砂に引っ越して来たばかりなので街を知るいい機会になった。さまざまなスポットの紹介があり、退屈しないイベントだった」と振り返った。
「深川周辺はもともと寺町で、下町情緒の色濃く残る地域。その上、最近カフェなどもできて魅力のある街となっている。街の良さを知ってもらう活動をしたいと思い委員会を結成した」西村さん。同イベントについては、「初めての開催で反省点も多いが、参加者からは街をよく知ることができたと好評だった。これを機にご縁をつなぐお手伝いができれば」とも。
今後の活動については、「婚活イベントに限らず街歩き主体のイベントも開きたい」と意欲を見せる。