「ティアラこうとう」(江東区住吉2)で4月14日、馬頭琴(ばとうきん)奏者セーンジャーさんのコンサートが行われる。主催はNPO法人江戸まち通信。
馬頭琴とはモンゴルの伝統的な弦楽器で、楽器のさおの先端部分が馬の頭の形に似ているのが特徴。「草原のチェロ」とも呼ばれるが、通常は室内で演奏される。セーンジャー(賽音吉雅)さんは内モンゴル出身で、2005年に映画「スーホと白い馬」に主演。原作は少年スーホと白い馬の絆と、馬頭琴ができるまでを描いたモンゴルの民話で、小学校の国語の教科書にも載っている。
セーンジャーさんが内モンゴル芸術学院を卒業後、来日したのが2001年4月14日。同じ日に開催される今回のコンサートは、「日本における音楽活動の集大成ともいえる」と同NPOの林渓清さん。「馬頭琴の雄大で繊細な響きが楽しめる内容で、モンゴル民謡や昭和の名曲メドレーなどが演奏される」とも。
「東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、同区の国際交流における役割は大きい。馬頭琴などの民族楽器が国際交流のきっかけになればうれしい。たくさんの方に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。料金は3,500円。