東大島文化センター(江東区大島8)で現在、「おひなさま展」が行われている。
同センターでは四季折々の展示を実施し、同展は「日本の伝統と風習の素晴らしさを感じてほしい」「子どもたちが健康で健やかに育ってくれるように」との願いを込めて開催している。今年で11回目。
会場には、「ひなのつるし飾り」や今年の干支(えと)「酉(とり)」など約1000点が展示されている。制作したのは、北砂在住のちりめん細工講師・三好裕子さんが代表を務めるグループ「ちりめん細工 江戸の針」のメンバー約60人。
「ひなのつるし飾り」とは、ひな壇の周りに華やかなちりめん細工の手まりや飾り玉などをつるして、女児の成長と幸福を願う風習。静岡県伊豆稲取の「雛(ひな)のつるし飾り」、「福岡県柳川の「さげもん飾り」、山形県酒田市の「傘福」が有名。
同展のひなのつるし飾りは、約5~10センチの人形や金魚、鶴などを糸でつないだもので、長さは数十センチ~160センチほど。つるされたまりの中にお内裏(だいり)様とおひなさまが入っているものもある。そのほか、干支にちなんだニワトリとヒヨコの作品や、世界各国の服装をしている子どもたちなど、色とりどりのちりめん細工がずらりと並ぶ。
来場者は、「かわいい」「私も作れるかな」などと話しながらカメラに収めていた。三好さんは「1年かけてメンバーが丹精込めて作ったちりめん細工作品をたくさんの人に楽しんでもらいたい」と話す。
開催時間は9時~18時。入場無料。3月5日まで。