亀戸天神社(江東区亀戸3)で2月8日、太宰府天満宮(福岡県)から「梅の使節」が訪れ、紅白各1鉢の梅を同神社の神職に手渡した。
祭られている菅原道真(845~903)の「飛梅(とびうめ)伝説」にちなんで、毎年太宰府天満宮が行う恒例行事。今年で36回目。「飛梅」とは、梅を愛した菅原道真が左遷で都(京都)から太宰府に送られる際、自宅の梅を思い「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだところ、梅が道真を慕い、一晩で飛んできたというもの。
「梅の使節」は、福岡県の観光ピーアールも兼ね、同神社の訪問後、首相官邸(千代田区)を訪問し、安倍首相にも梅を手渡した。
同神社に届けられたのは、太宰府天満宮で育てられた盆栽風の紅梅・白梅の鉢植え各1鉢。紅梅は「一重寒紅(ひとえかんこう)」で高さ約60センチ、白梅は「大輪緑萼(たいりんりょくがく)」で高さ約80センチ。手渡された後、神前に供えられ、使節や同神社の氏子総代、亀戸天神梅まつり実行委員会関係者がお払いを受け、玉串をささげた。