江東区役所(江東区東陽4)で仕事始めの1月4日、新年を祝う獅子舞の披露が行われた。
江戸時代から砂町地区に伝わる祭囃子(まつりばやし)を継承する「砂村囃子睦会(すなむらばやしむつみかい)」の会員11人が担当。笛や太鼓のお囃子も行われた。区役所での獅子舞の披露は1973(昭和48)年から行われている恒例行事。
朝9時30分、庁舎2階区民ホールに笛、鉦(かね)、太鼓の「砂村囃子」が鳴り響き、区民らが集まると、同会会員がお囃子に合わせて新年を祝う「寿獅子」を舞った。「寿獅子」とは、元気良く舞う獅子が、じゃれ玉(赤玉)を食べて満腹になり寝てしまう物語で、祝いの席でよく演じられることでも知られている。
舞の終盤、獅子がくわえた巻物を広げて中から「寿 おめでとう」の文字が現れると、見物していた約100人から拍手と歓声が沸いた。その後、獅子は山崎孝明江東区長など見物人の頭を次々とかみつくしぐさでまわる「厄落とし」を行った。最後は木遣(や)りと三本締めで締めくくった。