豊洲にある第百集会所(江東区豊洲4)で12月21日、「豊洲こども食堂」が開催された。
「こども食堂」は、孤食や貧困で十分な食事を食べられない子どもたちに温かい食事を提供する活動。地域ボランティアで運営され、全国に活動の輪が広がっている。
豊洲で行われるのは3回目。代表の森生ゆり子さんは「豊洲で児童の貧困は少数だが、ママ友とのトラブルや付き合い疲れで孤立しているママは多く、それは子どもにも影響する。そんなママと子どものセーフティネットをつくりたかった」と話す。
自身もママ友とのトラブルで孤立した経験を踏まえ、今年10月に活動開始。初回は32人、2回目は54人が参加した。ボランティアスタッフの数も限られているため、今回から50食限定とし、「グループママでの参加はお断り」とのルールを徹底。「(一人)ぼっちママや子どもたち、地域の人々との交流の場にしたい」との思いから。企業からの協賛も増え、「来年からは黒字に転向できそう」と森生さん。
参加者は42人。高齢の参加者もいるため、メニューは毎回万人受けするカレーがメイン。そのほかスープ、サラダ、フルーツ、乳酸菌飲料と豪華。食育も意識し、今回は冬至にちなみ、カボチャを使い、ゆず茶を用意した。
集まった小学生や乳幼児連れの母親からは、「おいしい」「野菜がいっぱいでうれしい」などの声が次々と聞かれ、近所に住むお年寄りは「独り身なのでこういった場があるのはありがたい」と笑顔を見せた。
開催は毎月第4水曜の17時~19時(予定)。次回は来年1月25日。料金は、大人=500円、子ども=100円、65歳以上=300円。日程などの詳細は「豊洲こども食堂Blog」で確認できる。