「ファイヤーキングジャパン」（江東区深川2）が11月22日、「深川マップ」のマグを発売し、好評を得ている。

ぐるりと描かれる深川

　ファイヤーキングは、米国のガラス容器メーカー「アンカーホッキング社」の耐熱ガラス容器のブランドで、1941年に誕生。1986年まで製造されていた耐熱ミルクガラスの製品が有名で、製造終了から25年たった現在も、温かみのあるミルクガラスやデザインが米国や日本を中心に人気で収集するマニアも多い。数年前から日本で製造・販売が始まった。

　同社は今年4月、オフィスを深川に移転。ブランドマネジャー小池直行さんは「地域に根付いて、何か皆さんの役に立つ、喜んでもらえることがしたいと思い、深川マップを作った」と話す。「かつて木材倉庫だった場所にロースタリーができ、昔と今とがうまくクロスする街の文化や雰囲気が、日本で生産・継承している同ブランドと通じると感じている」とも。

　同マグには、人気ラーメン店「こうかいぼう」（同）、「コトリパン」（福住2）、ロースタリーコーヒーショップの「ブルーボトルコーヒー」（平野1）、「アライズコーヒーロースターズ」（同）、「sunday zoo」（平野2）、「オールプレス エスプレッソ」（平野3）、「ザ クリーム オブ ザ クロップ」（平野4）、「東京都現代美術館」（三好4）と同オフィス、周辺地域の様子が描かれている。デザインテイストは、ビンテージのファイヤーキングで各都市などのイラストを施した「スーベニアマグ」をイメージした。掲載店からは、「深川を一緒に盛り上げよう」との言葉も掛けられたという。

　小池さんは「ファイヤーキングが好きな人や興味を持たれている人に、この地にも興味を持ってもらい、訪れるきっかけになれれば」と話す。

　販売開始から、他の地域からもマップのマグを作りたいというの声が届いているという。現在はインターネットでの販売だが、「手に取って買える場所がないか」などの問い合わせも多く、今後、マグ掲載の一部ショップでも取り扱う予定。