「田河水泡・のらくろ館」を運営する森下文化センター(江東区森下3)で現在、「寄席(よせ)描き展」が開催されている。
落語や寄席が好きな漫画家・イラストレーター・似顔絵師の集まった「日本落画家協会」が定期開催する同展。4回目を迎える今回は、落語にまつわる「酒と食」をテーマに同協会メンバー30人が描いた約160点を展示する。
いご昭二さんの作品「日本橋らくごMAP」は、日本橋(中央区)地域に点在する落語にゆかりのある人物や施設・店舗などを、イラストと説明文で紹介した作品。江戸期、大阪の落語家・岡本万作が寄席興業をした神田豊島町や、人形焼などの名物、日本銀行等の名所も描かれた観光マップのような内容になっている。いごさんは「落語が好きな人も、あまり知らない人も楽しめる展示になっている。多くの参加者の漫画やイラストがあるので、多くの人に見てもらいたい」と話す。
ほかの作家作品では、国民的長寿番組「笑点」に出演している三遊亭好楽さんが頭にハット、片手にカクテルグラスを持ち、笑みを浮かべているものや、演目「阿武松」の一場面を描いた作品なども展示する。
11日には、柳亭わさびさんによる落語会「あさり寄席」(15時~、予約=1,000円、当日=1,200円、申し込み050-3390-9911)や、同協会メンバーによる「イラスト大喜利」(11時~、12時~、13時~、14時~、16時30分~)も行う。
開催時間は9時~21時(最終日は17時まで)。入場無料。12月12日まで。