旧中川ふれあい橋(江東区亀戸9)のたもとで8月15日、灯ろう流しが行われた。
71回目の終戦記念日を迎えた同日。1945(昭和20)年3月10日未明に起きた東京大空襲で同川に飛び込み、犠牲となった人々を追悼するため、1999(平成11)年から同式典は行われている。今年はおよそ5500人が参加し、約2400個の灯ろうを流し、平和を祈った。
灯ろうは白の紙製の舟形で、長さ30センチ×高さ20センチ。表面には「祈・世界平和」「絆」「命」「戦争のない世界を」「みんな仲良く」など思い思いの祈りの言葉や、ハスやアサガオ、ヒマワリなど花の絵、人気キャラクターや自分・家族の似顔絵などが来場者によって描かれた。
式典は、18時から地元の浅間竪川小学校(同)の金管バンドクラブが「涙そうそう」や「ふるさと」のなどを演奏。同橋の中央では、代表者や来ひんの挨拶後、1分間の黙祷が行われた。江東・江戸川両区の代表者が献花を行い、19時頃、花火の合図とともに灯ろうが旧中川に流された。
参加した小学5年の福澤智子さん(11)は、「今年初めて灯ろうを流したけれど、これからは毎年ご先祖様のことを心に思い描きながら参加したい。争いごとのない、みんなが仲良く笑顔でいられる平和な世界になってほしい」と話した。