江東区に都内で3番目のワイン醸造所「深川ワイナリー」(江東区古石場1)が開業し、7月28日に同ワイナリーの試飲会が行われ、初リリースのワインが披露された。
経営するのはスイミージャパン(同)。6月8日に江東西税務署より「果実酒製造免許」の交付を受けた。社長の中本徹さんは「都会型ワイナリーを目指し、1年以上場所を探していた」と話す。元々ワイン愛好家だった中本さんは、貿易の仕事で訪れた中国・北京でバルを運営。その後、「自分のワインを造りたい」との思いを強くし、国税庁のサイトなどで調べ、自分にもできると確信した。厳しい条件などをクリアしながら、約2年を経てワイナリー開業に至った。
同ワイナリーでは、飲食店をはじめ多様な業界とのコラボも企画。醸造家とブドウの選定から行い、醸造方法とテイストを検討しながら「ダブルネーム」のワイン造りを提供する。そのほか、個人を含むさまざまな記念日のワイン造りやレストランのオーナーソムリエ志望者にワイン造りを体験してもらう企画なども計画中。
中本さんは「気軽にワイナリーに来てもらいたいと思い、この地を選んだ。ワインの醸造を見ながら知ってもらいたい」と話す。ワイナリーには試飲所「テイスティング・ラボ」を併設し、出来たてのワインを試飲できる。「ブドウの収穫時期には、地元の人たちと一緒に、ブドウをプレスしタンクに入れ醸造をするなど、楽しみながらワイン造りを知ってもらえる参加体験型のワイン醸造所を目指している」と意気込む。
初リリースのワインは8月10日より、「九吾郎Wine Table」(白河1、TEL 03-5875-9516)で提供する。