亀戸天神社(江東区亀戸3)の心字池沿いのウメが咲き始めている。
1661年、九州・太宰府天満宮の神官が天神信仰流布のため東国に入った際、もともとあった天神様の小さな祠(ほこら)に「飛梅(とびうめ)」で彫った天神像を祀(まつ)ったことに由来する同神社。江戸時代の浮世絵師・安藤広重の「名所江戸百景」でも描かれている「藤の名所」といわれているが、2つの太鼓橋に掛かるウメの花など、ウメの名所としても知られている。
周辺のビルによる日照時間や暖冬の影響か、「太鼓橋 女橋」のたもと周辺のウメがちらほら開花。柔らかな白い花を咲かせ、参拝客はしきりにシャッターを切っていた。
新年を迎え、同神社には受験生の参拝も目立つ。絵馬掛けにある絵馬を読みながら、大学名や高校名をうわさする学生も見受けられた。来年受験を控えているという区内の女子高生は「気持ちの良い日にお参りすることができた。来年の受験に向けて本腰をいれて頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。