清澄白河のコーヒーショップ「BLUE BOTTLE COFFEE清澄白河ロースタリー＆カフェ」（江東区平野1）で10月16日、スイス家具「Vitra（ヴィトラ）」とのコラボ企画のプレスナイトが行われた。

　同日は、同店の店舗デザインを担当した建築家・長坂常さんのトークイベントがメーン。今年4月に行われた「ミラノサローネ」で、長坂さんがヴィトラ社のブースデザインを担当したことから実現した同コラボ企画。長坂さんはヴィトラ社のブースを、壁のない完全にオープンな空間に設え、高い評価を受けた。

　トークショーで長坂さんは、ヴィトラブースの製作秘話や海外にある「ブルーボトルコーヒー」の店舗設計などを紹介。また清澄白河店の設計においては「ブルーボトルだけがオシャレで目立つのではなく、ここができることで、周辺の街もなんとなく良くなった、という印象を与えるようにしたかった」と話した。

　同社CEOのジェームス・フリーマンさんは、長坂さんに店舗デザインを依頼したことについて、「作品にシンプルさやピュアな印象を受けたことと、テクスチャーがとても良かった。クールな素材を使いながら、どこか人間性を感じる温かさがある」と話し、「パーフェクトすぎない、作り込みすぎないところ良い」と、同店が考える「心地よい時間の提案」につながると話した。