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竹中工務店ギャラリーで「左官」が作ったオブジェ展示 アーティストの側面追う

少しずつ違う「コテ」の数々

少しずつ違う「コテ」の数々

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 竹中工務店東京本店(江東区新砂)1階の「GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)」(TEL 03-6660-6011)で現在、「the SAKAN―継承と革新―」が行われている。

素朴ながら圧巻の芸術

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 同展は、神戸にある「竹中大道具館」による東京での企画展示の一つ。8年前に同じく左官(さかん)を取り上げた企画展示を行っている。前回「左官とはどんな仕事か」をひもとく構成だったことから、今回は、伝統を大切にする職人から、「アーティスト」としても活躍する側面に焦点を置き、素材や塗り方などで繊細な表情を見せるものから、粗ぶれて素朴な風合いまで「表現の幅」を紹介する。

 注目は、新進気鋭の左官職人・久住有生(くずみなおき)さんによって作られた「土の造形」。古くから続く「版築(ばんちく)」という技術で、型枠に少しずつ土を入れ突き固めて作られている。他にも、左官の歴史をたどるパネルや、作業する場所や大きさなどでも異なるコテの展示、東京で活躍した職人・故榎本新吉の語録や道具なども展示する。

 主任キュレーターの岡部三知代さんは「常に新しい表現を求めている。現代の建築に見合った壁の『塗り』の表現やオブジェの制作などで左官の仕事にぜひ触れてもらいたい」と呼びかける。

 開館時間は10時~18時(最終日は17時まで)。日曜・祝日休館。入館無料。9月26日まで。

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