オフィス用品通販会社「アスクル」(江東区豊洲3)と、「ごちクル」を展開するスターフェスティバル(港区)が提携し10月21日、弁当宅配サービスを開始した。
同サービスを展開するのは、アスクルの中の中堅・大企業向け購買サービス「SOLOEL ARENA(ソロエルアリーナ)」。「ごちクル」利用者の90パーセントが法人であることと、「ソロエルアリーナ」が大都市圏を中心に約3万社が利用するサービスであることから、今年7月4日に業務資本提携した。これにより、アスクルは菓子や保存食ではない、すぐに食べられる「弁当」の分野を開拓し、スター社はアスクルのプラットホームを使いさらなる販路開拓に乗り出す。近年増えている、ランチミーティングの「会議弁当」や、納会や締め会などの社内イベントでの需要を見込む。売り上げ目標は3億円。
対象となる商品は「ごちクル」の中から、約500ブランド・約4000種類を取り扱う。中には、早朝6時からの配達や、1000個以上の発注にも対応するもの、容器に石灰と水が入り、食べる直前に温められる弁当も。京都の「たん熊北店」や銀座の「うち山」など、店舗に赴かなければ食べられない高級店の弁当としてラインアップ。価格帯も幅広く設定し、ニーズによって対応できるよう取りそろえている。注文は前日から3日前まで(店舗によって異なる)。配達料は注文金額によって変動する。
アスクルCOOの吉田仁さんは「食の提携は以前より企画されていたが何度も見送った経緯がある。今回、スターフェスティバルさんと協業するにあたり、会議などでも利用できる高級弁当のデリバリーなどもあり、さまざまなシーンでますます需要が高まるのではないか」と期待を寄せる。