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木場公園で「江東区民まつり中央まつり」-43万人の人出

絶妙なバランスで披露される「木場の角乗」の三宝乗り

絶妙なバランスで披露される「木場の角乗」の三宝乗り

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 都立木場公園(江東区木場)周辺で10月18日・19日、「江東区民まつり中央まつり」が開催された。主催は江東区民まつり中央実行委員会。

パレード

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 総面積約24ヘクタールを誇る同公園をメーンに、区文化センター(東陽4)や豊住ゲートボール場(東陽6)の計3会場で行われる区内最大規模の同イベントは今年で32回目。メーン会場となる同公園を7つのゾーンに分けて、物販、ワークショップ、ステージなどが行われ、今年は2日間で計43万人の人出でにぎわった。

 中でも注目を集めたのは、19日に行った「木場の角乗(かくのり)」。地域振興課の千田文彦さんによると、事前の問い合わせもとても多かったという。角乗は、かつて材木業関連の倉庫や貯木場があった木場エリアを代表する民俗芸能。貯木場で働く筏師(いかだし)が、長い柄の先に鉄製の鉤(かぎ)をつけた道具「鳶口(とびくち)」を使って角材を自由に操り、筏(いかだ)を組む一連の仕事の中から生まれた技を指す。同イベントでは、専用池に角材を浮かべ、その上にハシゴを乗せて逆立ちしたり、角材の上に三宝を乗せ、その上に乗る「三宝乗せ」などを披露。会場から喝采(かっさい)を浴びた。

 メーンステージの演目も多彩。2団体の和太鼓の競演や、地元の各小学校の音楽クラブによる演奏、チバテレ「チュバチュバワンダーランド」の公開収録なども行われた。また「キッザニア東京」(豊洲2)のステージでは、同社のマスコットとともに会場の子どもが一緒に踊るというプログラムとなった。

 区文化コミュニティ財団のブースでは、「大きく描こう未来の江東区」と題し、1800センチ×1800センチの模造紙に子どもが自由に江東区を描くという企画も。絵でいっぱいになった模造紙はテントの屋根部分や側面に飾られた。大人向けの企画としては「江東文化検定」を実施。区内の同財団が管理する13施設から数問ずつ集めた問題は、全25問。各日違う問題が出題され、平均正解数は16問前後。19日15時時点で満点は2人となかなかの難問で、満点の人には財団の記念グッズが進呈された。

 区経済課は、今年4月から開始した区内の小店舗活性事業「ことみせ」の周知として、「ことみせからおもてなし」と題し、隣接開催の区商店街連合会「ふるさとまつりバザール」と連携し、スタンプラリーなどを展開。同事業は登録店舗がクーポン発行する仕組みのため、実際にクーポンを切り離して風船と交換する体験もあった。同課の塚越俊也さんは「まだまだ『ことみせ』は1年目だが、このイベントで実際にクーポンを切り離し、使うという体験を多くの人に印象付けられたと感じる。また区内の店舗をたくさん知ってもらえたのでは」と手応えを感じた様子。

 総括として、千田さんは「今年出展した団体数は240前後。毎年変わらず出店する店舗やイベントが多いが、少しでも、今年の流れを押さえられるような変化をつけて、来場者を飽きさせないように工夫した。今年は2日間とも天候に恵まれてよかった」と満足そうに笑みを浮かべていた。

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