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清澄白河にワイン醸造所併設レストラン アートとコーヒーの町に新風

マネージャー兼ソムリエの佐久間遥さんが注ぐ自社醸造の「生樽(たる)ワイン」

マネージャー兼ソムリエの佐久間遥さんが注ぐ自社醸造の「生樽(たる)ワイン」

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 清澄白河に6月25日、レストラン「清澄白河フジマル醸造所」(江東区三好2、TEL 03-3641-7115)がオープンした。

店内の様子

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 同店は1階が醸造所、2階がレストランとテイスティングルームとなり、醸造所は8月下旬から稼働を予定する。醸造所はオープン前にも関わらず、「清澄白河で作ったワインを飲める日を楽しみにしている」との声が寄せられている。

 運営は、大阪を中心にワインショップやワイン食堂など複数店展開する「パピーユ」(大阪市)。代表の藤丸智史さんが抱く「人と人、人とワインをつなぐ」思いから、2013年の「島之内フジマル醸造所」(同)をオープンした。「ワイナリーは郊外にあるもの」というイメージから一転した「都市型ワイナリー」を設立し、ワインの新しい可能性を広げている。同社の醸造所設立は清澄白河で2店舗目。

 清澄白河に醸造所の設立を決めた経緯について、同店の亀山小絵子さんは「清澄白河はそもそも町工場が多かった地域でもあり、もの作りの精神がワイン造りをする私たちの気持ちと相通じるのではないかと考えた」と話す。

 レストランでシェフを務めるのは、イタリア・ピエモンテ出身のニコラス・カピッツィさん。イタリアやアメリカのレストランで修業を積み、各地で培った経験をもとに素材の持ち味を生かす料理を得意とする。

 同店では、島之内で作った自社醸造の生樽(たる)ワイン」を1杯500円で提供。瓶詰などの工程を見直すことによってコストを抑え、気軽に楽しめるよう、味・価格、共にこだわる。「フレッシュな味わいで飲みやすい」とリピートする来店客も多いという。

 そのほか、約300種のワインをそろえるが、「会話を生むことができるのがワイン」という考えのもと、ワインリストに味についての記載は一切なく、客の好みを聞きながら提案するスタイルをとる。

 亀山さんは「ワインをその場で作ることによって、ワインをより身近に、より興味を持ってもらう機会になればうれしい。これからも、ワインを軸に食文化の楽しさやすばらしさを発信し、人と人をつなぐ場所にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は、レストランはランチ(土曜・日曜・祝日のみ)=11時30分~14時(ラストオーダー)、ディナー=17時~21時30分(ラストオーダー)。テイスティングルームは、13時~21時30分(ラストオーダー)。

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