清澄白河の「gallery COEXIST-TOKYO」で現在、「大気(air):旋律(air)」が行われている。
「日本のメディアアートの先駆け」と言われる、元多摩美術大学学長で造形作家の高橋士郎さんが監修する同展は今回が初めて。原田大三郎さん、山川冬樹さんら6人の作家作品を展示する。
高橋さんが研究する、この世からあの世まですべての事象を8項目のカテゴリーに分類した「ハイパーアート・カタログ」を、アート作品のヒントとしてひも解く試みで、今後、回1項目ごとに、同カテゴリーのテーマに即した作品を展示する予定。
作品カテゴリーのラインアップは、「空気/音波(空相)」、「液体/流体(液相)」、「大地/素材/加工(固相)」、「生命/感覚/寸法/時間(この世)」、「重力/機構/構造(重力)」、「電気/磁気(電荷)」、「光波/視覚(光)」、「記憶/認識/想念/理念(あの世)」。
今回は「空相」をテーマに、風船、羽、風、雲、をモチーフにした作品を中心に展示し、放射能を関知するとギターの旋律が響く作品のほか、高橋さんが参加した60~70年代のメディアアート黎明(れいめい)期の資料なども展示する。
同ギャラリー広報担当者は「誰もが呼吸しする空気の見え方や身体で感じる音、旋律の見え方など、展示を見ることで視点の幅が広がれば」と話す。
開催時間は11時~19時。入場無料。6月28日まで。