木場のギャラリー「EARTH+GALLERY」(江東区木場3、TEL 03-3630-1655)で8月26日・27日、「空からかき氷」と銘打ったイベントが開催された。
同イベントは、天井に設置されたかき氷機から削られた氷が降ってくるというもの。かき氷機の貸し出しは中部コーポレーション。プロジェクターには雪のグラフィック映像が映し出され、音楽に合わせて降る量が変わるなど、細部にわたって非日常を楽しめる仕掛けが施された。
発案したのは、インタラクティブアートで活躍するサカモトサトウさん。「雪が降ると、雪合戦やかまくらなど、いつもの日常とは少し異なるコミュニケーションが生まれる。そうした非日常の空気を一緒に楽しめる空間を演出したかった」と話す。
来場者は老若男女問わず、器を手にかき氷機の真下付近に集まり、舞い落ちる氷を集め、会場に用意されたいちご、みぞれ、ブルーハワイなど5種類のシロップをおのおのの好みでかけてかき氷を楽しんだ。ギャラリーに併設されているカフェバーでは、リキュールやスパークリングワインを買い求め「大人のかき氷」にする人も。会場には2日間で40人~50人が訪れ、「かつて経験したことがない」と驚きの声が上がった。
同ギャラリー担当の山中周子さんは「難解に思われがちな現代アートをもっと身近に感じてもらいたい。そのためにジャンルや作家の知名度を問わず、楽しめるイベントを今後も企画していきたい」と話す。「このギャラリーがアーティスト同士のコラボレーションの場や、企業家とアーティストをつなぐ場となってほしい」とも。