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国登録有形文化財「深川東京モダン館」来館者10万人達成 うゑださと士さん「都電百景」展

10万人目となった岡本孝さん(中央左)と妻の鈴子さん(中央右)。館長の石島龍治さん(左)から記念品が贈呈された

10万人目となった岡本孝さん(中央左)と妻の鈴子さん(中央右)。館長の石島龍治さん(左)から記念品が贈呈された

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 門前仲町にある「深川東京モダン館」(江東区門前仲町1、TEL 03-5639-1776)の来館者が5月1日、10万人に達した。

永代橋を走っていた都電

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 1932(昭和7)年に建築された「東京深川市食堂」を改修した同施設。震災復興建築物として希少である点から国の登録有形文化財建造物としても認定されている。現在は区の歴史・文化の発信拠点として2009年10月にオープン。およそ6年4カ月で来場者数が10万人に達した。

 10万人目となったのは富岡在住の岡本孝さん。生まれも育ちも深川エリアという生粋の江東区民。郷土の歴史に興味を持っていると話し、同館のイベントや街歩きなどに妻・鈴子さんとともに参加しているという。岡本さんは「素直にとてもうれしい。長く住んでいても知らないことが多く、とても勉強になっている」と喜ぶ。

 同館では現在、昭和期、都民の足であった都電の情景を描いた「都電百景~50年前の東京がいま蘇る~ うゑださと士作品展」が開催されている。

 うゑださんは1948(昭和23)年生まれ。10年ほど前から、昭和30年代をテーマに子ども遊びや、小学校の生活などを水彩で描いている。当時を思い出し、モノクロ写真から描き下ろした都電の情景は中でも人気の作品。日本漫画家協会会員。

 館内には1階に区内の情景、2階にはその他の都心部の情景を展示。総数80点以上。区内では、「永代橋を渡る38系統」「大島の工場街をゆき違う25系統」など。同展は特に往時を知るシニア世代に人気で、「この場所はこうだった」など思い出話に花が咲くことも多いという。期間中、うゑださんによる似顔絵描きのイベントも予定。

 同館の龍澤潤さんは10万人達成について、「あくまでも通過点。これからもっとこの街に来る人を増やし、またそうした魅力的な街の施設になるように目指す」と話し、作品展に対しては「『懐かしい』という声がよく聞かれる。絵を見て、いろんな思い出話をしたり、かつての東京の様子を垣間見たりしてほしい」とも。

 開館時間は10時~18時(土曜は19時まで)。似顔絵イベントは14時~16時。入場無料。似顔絵は1,000円。作品展は5月6日まで。

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