亀戸の明治通り沿いにある「ローズカフェ」(江東区亀戸1、TEL 03-3636-0101)が4月1日の夜から、バースタイルの営業を始めた。
同店は創業29年目。元は現店主の川名弘友さんの亡き父が切り盛りしていた。川名さんは「父も『夜の営業をしたい』という思いはあったが、なかなかパートナーを見つからずかなわなかった。私には学生時代からの友人がパートナーとなってくれて、昔から『やってみたい』と話していた夜の営業を実現することができた」と話す。父の遺志とともに、常連客からの熱望の声も多かったという。
夜の営業を実現するにあたり、準備期間は半年ほど。カクテルの作り方や、シェーカーの振り方など、講習会に参加したり、さまざまなバーに実地調査をして勉強したという。
「カフェタイムではアルコールは提供しない」とはっきり言い切る。店内は18時を過ぎると雰囲気ががらりと異なり、間接照明とキャンドルがともされる。スタッフも昼とは異なり、川名さんをはじめ全て男性。ユニホームも白シャツに黒のベストから、濃紺のシャツに着替える。ゆくゆくは店の前にテラス席も設ける予定。「女性がフラッと立ち寄れて、ちょっと一杯飲んで帰れるような店づくりを考えている」とも。
おすすめは「カフェスピリッツ フレーバー珈琲Ver.」。日本では同店だけが提携する米ハワイ・オアフ島のコーヒー農園「GREEN WORLD COFFEE FARM(グリーンワールドコーヒーファーム)」の豆を使用し、焼酎に漬け込んでいる。フレーバーは全部で5種類。バニラ、チョコレート、ココナッツ、マシュマロ、ハワイアンロッキーロード(以上600円)。近年入手困難と言われているブルーマウンテン豆を使った「カフェスピリッツ ブルーマウンテンVer.」(1,500円)も提供する。ハワイアンビールも楽しめ、「BIG WAVE(ビッグウェーブ)」をはじめ、5種類がそろう(各700円)。
「下町には下町の良さがあり、亀戸にはまだまだ可能性がある。明治通りに面していることもあり、下町の夜の魅力をもっと発信し、盛り上げていきたい。うちの店がその一助となれば」と意気込む。
営業時間は7時30分~23時。日曜・祝日はバータイム(18時~)定休。