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江東区職員が養蜂事業 ミツバチ2万匹が「初登庁」

江東区民になったミツバチ

江東区民になったミツバチ

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 江東区役所(江東区東陽4)の職員が3月27日、「江東区ハニービー・プロジェクト(通称ハニプロ)」を立ち上げ、セイヨウミツバチおよそ2万匹が初登庁した。

 2013年度の「江東区職員等提案制度」で、全48案の中から最優秀賞を受賞し、事業化が決定した同プロジェクト。「『蜂(ハチ)の子』を食べたことがあるか」という、区民課職員の雑談がきっかけ。フランス・パリや銀座(中央区)をはじめ、「都市養蜂」がメジャーになりつつあることや、都市の生態系の回復など、同区が基本構想として昨年7月に策定した「江東区CIG(CITY IN THE GREENCIG)ビジョン」にも合致。収穫したハチミツを活用する地域活性や環境教育の展開も考えられている。

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 東京23区内の自治体では初の試みである養蜂。提案は、当時、同課の課長であった速水俊成さんをはじめ、同課職員5人。現在は、区職員19人と「エコリーダーの会」2人を含め21人で活動。全員が養蜂未経験のため、2014年度は、区内外で養蜂をする企業や団体へのヒアリングや実地見学、採蜜体験など、学びの期間に充てられた。

 本年度から実際に養蜂を実施。当初は豊洲にオープン予定の「シビックセンター」での実施を念頭に置いていたが、昨年の大雪の影響による工事遅延から、同庁舎に隣接する「防災センター」の屋上に巣箱が設置された。初年度となる今年の収穫量は50キロを目標にするという。

 速水さんは「失われた生態系は人間が回復しなければならないが、その点でも養蜂はプラス。美しく咲いた花もハチが介在することでハチミツが採れるという資源の有効活用にもつながる」と話し、この先については「軌道に乗せて、区職員だけでなく、区民、企業などと一緒に活動できるようなNPO法人を立ち上げたい。ぜひ子どもにハチミツを食べてほしい」とも。

 同課の秋葉智実さんは「観察箱を設置して、子どもにも環境学習の一環として見せてあげたい。ハチミツは栄養があるので、ある一定の収穫量になったら学校給食や高齢者施設の食事などにも使えたら」と話す。