芝浦工業大学(江東区豊洲3)が8月、同大付属の中高一貫校「芝浦工業大学中学高等学校」(板橋区)を2017年4月に同大豊洲キャンパスの近接地に移転すると発表した。
移転建設用地は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩約7分、ゆりかもめ新豊洲駅から徒歩約1分に位置する「豊洲6丁目3-2街区A1街区」。敷地面積は約1万4500平方メートル、建築面積は約4800平方メートル。
開校時の生徒予定数は中高合わせて約1000人を見込むといい、新校舎は将来的な増員も視野に入れ地上6階建て、教室棟、アリーナ棟、ゲート棟で構成。同校の特色である理系教育を生徒が身近に感じられるよう、同一フロアにガラス張りの理科実験室・技術工作室・コンピューター教室を配置し、テクノロジーへの関心と理解を促す工学機器展示スペースも計画案に盛り込む。
グラウンドは全周200メートルのトラックを確保。「ペデストリアンデッキ」で新豊洲駅と直結するアリーナ棟は、地震など非常事態発生時の一時避難所や集会所として地域で役立つ機能も備えるという。
大坪隆明校長は「豊洲は多くの科学研究機関やハイテク産業施設が集まる先端科学技術都市。近隣施設を活用した体験学習や調べ学習などのフィールドワーク・プログラムも企画している。大学に隣接する特色を生かし、生徒が大学の講義や研究を受ける機会も増やすなど、日本で類を見ない『中高大一貫の理系教育』の実現を目指したい」と意気込む。
着工は今年12月。完成は2016年7月下旬を予定する。