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森下のバーで復興支援チャリティーライブ-「TUBEの前田さん来店」夢に描き

チャリティライブを企画した「Cafe&bar BAR DUMBO ?」の竹内さん

チャリティライブを企画した「Cafe&bar BAR DUMBO ?」の竹内さん

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 森下の「Cafe&bar BAR DUMBO ?(ダンボツー)」(江東区常盤2、TEL 03-3635-2909)で3月15日、「DUNBO2東日本大震災復興支援のチャリティーライブ&写真展」が行われる。

タイムスケジュール

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 東日本大震災復興支援のための義援金寄付を目的に始まり、5回目となる同ライブ。今回は、写真家・山口賢二さん、門田慶之さんの写真展、イラストレーター・サラさんの作品展をはじめ、ジャズ、ゴスペル、ボサノバ、ポップスなどの音楽ライブ9ステージを予定する。

 入場無料だが、店内に募金箱を設置し寄付金を募る。このほか、店内でドリンクを注文すると、ドリンク代金1杯につき100円が募金箱に寄付される仕組み。集まった寄付金はすべて被災地に送られる。

 過去最高額は、第3回の20万13円で、陸前高田市立矢作小学校に送られ、教育用の和太鼓購入費用に充てられた。

 同イベントの第1回開催は、2011年4月30日。震災のニュースが毎日報じられ、節電、自粛ムードが漂う中だったという。震災直後、同店オーナーの竹内貴則さんと、店でソロライブをしていたジャズピアニスト川島茂さんが「被災地の人々のために何かできないか」と話し合ったことがきっかけ。

 竹内さんは「自粛ムードの中、ライブを開催するということに、ためらいがなかったとは言えない」と当時を振り返り、「そんな状況の中で自分たちにできることは何か」と考えたという。話し合いの末、竹内さんにはバーという「スペース」があり、川島さんには「音楽」があるという結論に至り、川島さんの音楽仲間を募りチャリティーライブを開き現在に至る。

 「回を追うごとに、深川地区出身の地元仲間や常連客、近隣の店舗など協力者が増え、『誘導係』『給食係』など、自主的に自分の持ち場につくようになった」と竹内さん。親子参加者もあり、中には自分の貯金箱を握りしめて募金に訪れる子どももいるという。イベント当日は1日100人以上が集まり、参加者は年々増加傾向にある。

 ライブが始まるまで間には、音楽グループ「TUBE」発案の東日本大震災復興支援チャリティーソング「RESTART」をかけ続け、「大トリ」はその場にいる全員で同曲を大合唱して終わるのが恒例となっている。

 長時間滞在する来場者からは「もう、この曲はいい」という声も上がるほど流すという。「それでも、RESTARTを最後に歌うことによって、会場に一体感が出る」と竹内さん。

 「無理せずに、できる人たちができることを続けてゆく。結果として、この活動が長く続き、被災地の子どもたちへの支援につながれば」と話す竹内さんは「いつか、TUBEの前田さんが来てくれたら」と夢を描く。

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