暮らす・働く

江東区出身の女性指揮者とソプラノ歌手が共演-三ツ橋敬子さん、オペラ名場面を表現

指揮を振る三ツ橋敬子さん ©Walter Garosi

指揮を振る三ツ橋敬子さん ©Walter Garosi

  • 0

  •  

 「ティアラこうとう」(江東区住吉2)で3月7日行われる定期演奏会で、江東区出身の指揮者・三ツ橋敬子さんとソプラノ歌手・森美代子さんが共演する。主催は東京シティ・フィル財団。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

[広告]

 定期演奏会は今回で40回目。「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団」によるコンサートで、区と芸術提携を結び、区内で音楽文化の振興を目的とした活動を幅広く行っている。公演日には、開場から開演までの間、ロビーでプレコンサートも行われ、生演奏を間近で堪能することもできる。

 同演奏会は「江東区芸術提携20周年記念」として行われ、「三ツ橋敬子 待望のイタリア・オペラ名場面」と銘打ち、イタリア・オペラの名場面を演奏する。予定曲目は、歌劇「リゴレット」より「慕わしい御名」、「椿姫」より「ああ、そはかの人か~花から花へ」など。

 同区出身で、現在はイタリア・ベネチアを中心に国内外で活躍する三ツ橋さんは16歳より指揮を学び、小澤征爾さんらに師事。2006年のプロデビュー以来、イタリアの国際指揮者コンクールで、史上最年少で女性初の優勝を果たすなど注目を集めている。日本でもまだ少数派の女性指揮者で、小柄ながら多彩な表情で創り出す情熱的な音楽が高く評価されている。同会場での指揮は、昨年8月に行われた「真夏の第九」以来。

 森さんも同じく同区出身で、2006年に本格的オペラデビュー。日本声楽コンクール第1位など、数々の受賞歴を持ち、美しい響きと豊かな表現力で聴衆を魅了する新進気鋭の歌手。「区内の猿江恩賜公園は、幼いころからよく遊んだ思い出の場所。緑や川も多く、美しい景色の広がる江東区での公演が楽しみ」と森さん。

 同楽団長の志田明子さんは「敷居も、料金も、高いと思われがちなクラシックだが、江東区と芸術提携を結んでいることで、この定期演奏会はリーズナブルに楽しんでもらえる。初めての人も気軽に音楽に触れてほしい」と来場を呼び掛ける。

 14時15分開場、15時開演。チケットは、S席=3,700円、A席=3,000円、ユース・チケット(25歳以下)=1,600円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース