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大島・印刷会社の小型犬用クロゼット「わんクロ」好評-強化段ボール使う

小型犬用クロゼット「わんクロ」

小型犬用クロゼット「わんクロ」

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 紙器の製造・印刷・手掛ける「プライズコミュニケーション」(江東区大島2、TEL03-3685-2700)が7月24日、小型犬用クロゼット「わんクロ」の販売を開始し、好評を得ている。

開発担当者

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 インクジェットとカッティングの技術でサインディスプレーやイベントなどの展示什器(じゅうき)作成を得意とする同社。印刷会社として、何か新しい展開や自社商品開発に取り組む中、近年、急成長を遂げているペット業界に着目。クロゼットという案から、強化段ボールに撥水(はっすい)性のある紙を張り合わせた、同社オリジナルの段ボール「スパダン」を開発。2013年に「スパダン工房」として事業部も立ち上がった。

 プラスチックや木製の製品は多数発売される中、同品は「スパダン」使用のためおよそ6.5キログラム~8.5キログラムと軽量。女性でも持ち運びができ、模様替えや掃除などもしやすい。また約15キログラムまで耐えられる強度と、撥水加工が施されているため、小型犬であれば乗っても壊れることはなく、多少の汚れは拭き取ることができる。

 展開は3種類。ピンクベースの色づかいとハートが印象的な「メルヘン」(幅48センチ×高さ100センチ×奥行30センチ、2万5000円)が一番人気。ほかには、赤い屋根が特徴で犬小屋型の「ポップ」(幅52センチ×高さ100センチ×奥行33.5センチ、2万2000円)と、アンティーク家具の雰囲気を想起させる「ヨーロピアン」(幅45センチ×高さ100センチ×奥行き38センチ、2万円)がある。どれも約30着の小型犬用の洋服や小物が収納できる。

 ペットが亡くなった時は、メモリアルとして写真などを貼り付けることも可能。段ボールの組み立て式なので、最終的には部品を取り外し解体すれば燃えるゴミとして処分することができる。

 同品は7月24日から「3日間、東京ビックサイト(有明3)で行われた「インターペット2014」で初披露。会場では、受注生産にもかかわらず、「持ち帰りたい」という声が続出し、海外から訪れた観光客にも好評を博した。

 同社の佐藤麻男さんは「この技術を生かし、“for pet”として犬以外のペット商品の開発を考えている」と話し、また「スパダンはさまざまな展開が可能なので、“for child”、“for office”としても商品を考えたい」と意欲を見せる。高橋興作さんは「ゆくゆくは子会社化できたら。また、自社製品で成功できるという事例をしっかりと築き上げ、印刷業界に限らず、多くの中小企業に示せたら」と期待する。

 オンライン販売のほか、ペットショップなどでの販売も随時行う予定。

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