カンボジア国籍で江東区在住のお笑いタレント・猫ひろしさん(37)が22日、「東京マラソン2015」を2時間27分48秒で完走。フルマラソンの自己ベスト記録を更新した。
同大会終了後、猫さんは「深川ギャザリア」(江東区木場1)内・木場スタジオで行われたレインボータウンFM「広瀬玲奈のROCK'A BEAT CAFE」公開生放送に出演。同日は2(ニャー)・22(ニャーニャー)の語呂合わせで「猫の日」でもあり、同大会で自己ベストを2分以上縮めた猫さんは「ニャーニャーニャーの日に、2時間ニジュウニャニャ分で走った、メチャクチャうれしい」と喜びを語った。
芸人としては驚異的な記録をたたき出した猫さん。同番組では猫さんにとっての「マラソン」についての話題が展開された。猫さんは「実は、中学・高校時代は陸上とは一切縁のない卓球部だった」といい、「マラソンを始めたのは30歳で、きっかけは「TBS感謝祭」特番企画で赤坂を走ったこと。先頭を走ればテレビに長く映っていられるから」という芸人らしい強い思いからだったと話す。この時、結果は2位(1位はシドニー五輪銀メダリストのエリック・ワイナイナ=ケニア)で、「走ることの楽しさに目覚めた瞬間だった」とも。
その後、すぐにフルマラソンの「東京マラソン2010」に挑戦。いきなり3時間を切るなど「マラソン」の世界にはまっていったそう。今回、2012年2月の「別府大分毎日マラソン」で出した記録2時間30分26秒を上回り、初めて2時間30分を切った。毎晩深夜、木場公園(平野4)での走り込みや、「地元」カンボジアで月に1000キロの走り込みを行うなど、地道な努力が実を結んだ。
「マラソンには、まぐれも奇跡もにゃい!走った距離は裏切らにゃい!」と話す猫さん。現在、カンボジア選手権で2連覇中。「6月にシンガポールで開催される『東南アジア大会』のマラソンでメダルを取って、オリンピックにまた一歩近づきたい」と、ブラジル・リオで「ジャネイロ五輪」を目指すことを力強く宣言。「いつか自己記録2時間22分(ニャーニャーニャー)を出したいニャー」と付け加えた。