清澄庭園(江東区清澄3)の「涼亭」で2月8日、「香*ロコモヨガ」のレッスンが初めて行われた。対象年齢は60歳から。
「涼亭」は、同庭園の池に突き出るように建てられた銅版葺数奇屋で、2005年「東京都選定歴史的建造物」に選定。27畳の畳敷きの部屋から庭園全体を見渡せる。
主催したshukra.アロマテラピスト、アイアンガーヨガプラクティショナーの野呂雅代さんは「美しい清澄庭園の涼亭でヨガを開催できてとてもうれしい。梅も咲いている庭園の景色を涼亭の中から見ながら、すがすがしい気持ちでヨガを楽しんでもらえれば」と話した。
ロコモヨガの「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」とは、体の動きをコントロールするための体の器官が衰えている、または衰えはじめている状態のこと。筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、もしくは複数に障がいが起きると、歩行や日常生活に支障をきたす恐れもあり、進行すると介護が必要になるリスクが高くなるという。「メタボ」や「認知症」と並んで、健康寿命の短縮・寝たきりや要介護状態の3大要因の一つになっている。
ロコモの予防対策には運動、特に下肢の筋肉を鍛えることが重要。同レッスンでは準備ポーズから丁寧にスタートし、足腰の筋力や足先指先の感覚等に重点を置き、しなやかな体をつくるストレッチや筋力トレーニングにつながるポーズが行われた。
約1時間半のレッスンを終えた参加者は、「涼亭でのヨガはとても気持ちよく、身体が楽になった」「ロコモヨガで運動量を増やして、もっと体を軽く動かせるようになりたい」とさわやかな表情を見せた。
講師のにしかわなおみさんは「アクティブシニア、スマートシニアライフで、楽しい充実した生活を送ってほしい。ヨガを行うと皆すぐに友達になってしまうのは、リラックスのなせる技、ヨガのなせる技と思う」と話す。
涼亭でのロコモヨガは今月15日、22日も開催。参加費は2,000円(別途、庭園入場料が必要)。