自身の制作を「発掘」と称する風見規文さんの壁画展が現在、清澄白河のギャラリーMelt Meriで開催されている。
風見さんの作品は、自然の土で作られたしっくいをくわで練って壁を作り、オリジナルの絵の具でそこに着色した絵画。遺跡などで発見される先人の描いた壁画を思わせる。
伊豆の山中で制作活動の傍らきこりをなりわいとしている風見さん。自然と触れ合うことも多く、土地に対する愛着も深いといい、自ら同地で土を採取することで制作意欲を高めている。
若い頃さまざまな絵画技法の研究をするうちに、深みのある表情を表現できるこの制作方法に気づいたことがきっかけで、以来壁画制作に「のめり込んでいる」という。
会場には、壁画の作品33点を展示する。「こういった絵画に対する知名度は浅い。今後はこの作風を世に広めていきたい。各地の土でその土地に合った特色ある作品を作れればうれしい」と話す。
開催時間は13時~19時(最終日は17時終了)。入場無料。2月26日まで。