隅田川と小名木川に隣接する芭蕉庵史跡展望庭園(江東区常盤1)近くの堤防に9月23日、巨大アート作品が登場した。
高さ4メートル、幅9メートルの同作品は「魚の群れ」がモチーフ。地域情報メディア「いいね森下」を主宰するイワタマサヨシさんがプロデュースした。条例で防波堤に直接絵を描くことができないため、現状復帰できるよう、シール式の紙片に絵を描いた。
イワタさんによると、準備にはおよそ1カ月を費やしたという。近隣住民など延べ250人が参加し、紙を魚型に切るなど協力。23日の公開イベントまでに、壁の掃除や魚の顔とエラの輪郭線の紙を貼って描いた。
公開イベントには近隣の小学生らが集まり、用意された紙に思い思いに水や海に関連した絵を描き、防波堤に貼った。巨大な壁画アートが完成すると、作品にカメラを向ける通行人も多く、近隣住民をはじめ、多くの人の目を楽しませていた。
イワタさんは「隅田川という、深川を代表する川の近隣にいるのだから、地域住民にとって川をもっと身近な存在に感じてほしいと考えて描いた。今回を第一歩として、将来は川岸に屋台を出してマルシェを行いたい、川をあらゆるアプローチで盛り上げたら」と話す。