東大島神社(江東区大島7)で6月30日、全国でも珍しい3連の茅の輪を使った「夏越の大祓(おおはらえ)」が行われた。
多くの神社で、半年の穢(けが)れを落とすため、6月末と年末に行われる「大祓」の神事。通常は、カヤの木で作った茅の輪を左、右、左と8の字を描くように3回くぐって穢れを落とす。
同神社では、直径2メートル10センチ、1メートル80センチ、1メートル60センチの3つの茅の輪が1メートル82センチ間隔で並べられ、順番にくぐることで同様のご利益があると考えられている。
同日は、19時に同神社の宮司が祝詞を上げ、茅の輪をくぐり神事が始まった。参拝者は533人。参拝者はまず、人型に切り抜いた紙で体をなで清めてから、麻の葉に見立てた半紙を切り裂きながら茅の輪をくぐる。穢れが乗り移った和紙を切り裂くことで穢れもはらうことを示している。茅の輪をくぐった後、社殿に参拝し、お神酒を頂くのが一連の流れ。
毎年多くの参拝者でにぎわう同神事。今年も533人と、境内を埋め尽くすほどの参拝者が集まった。