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「洋服ポスト」がプチマルシェとコラボ-沖縄サンゴ保全と地域のつながり目的に

「洋服ポスト」の受付

「洋服ポスト」の受付

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 ギャラリーやカフェが入る清澄白河のシェアスペース「Fukudaso」(江東区平野1)で1月11日、珊瑚(さんご)保全を目的とした「洋服ポスト」が設置された。

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 「洋服ポスト」は、まだ着られるにも関わらず眠っている、あるいは処分されてしまう衣類を集め、再び活用される機会を生み出すもの。集まった衣類は売却し、その重量により寄付金を環境保全や社会貢献のための活動で世の中に役立つ活動に還元するシステム。

 NPO法人「洋服ポストネットワーク協議会」理事の沼上純也さんは「『不用品回収』という意味ではなく、洋服を預かり、その先、海外の古着マーケットへ販売、形を変えて再び使えるようにするなどしている」と話す。「この場所へ人が集まってくることで、地域とつながっていく。例えば、特別支援学校や福祉施設支援などさまざまな機関と取り組む」と話す。

 さらに沼上さんは同協議会の目指す先について「これはソーシャルアクション。単なる資源の再利用にとどまらず、良い社会を築いて、活動する人たちに力を与え、経済的環境だけではできない豊かな社会作りに貢献すること」と話す。

 「洋服ポストさんごほぜん」代表の風間重美さんは同システムを利用して「サンゴ保全」の活動をしている。きっかけは、風間さんがシュノーケリングで沖縄に訪れる度にサンゴの現状に心を痛めたことから。「さんごがぼろぼろになっていることが気になっていて、東京で何かできることはないかと考えていた時に同システムを知った」と話す。

 最初は風間さんが関係する清澄白河近くのシェアオフィスで始め、次第に深川エリアで注目を集めている同施設の「清澄白河プチマルシェ」とコラボし、活動の広がりを見せた。風間さんは、「深川でのこの活動を、沖縄の青い海に繋げたい」と意気込みを見せる。

 同日、洋服ポストに持ち込まれた総重量は443.5キロ。風間さんは「今までで一番集まった」と話す。1キロにつき15円と換算され、6,653円となった。併設する「清澄白河マルシェ出店者からも、売り上げの一部6,140円の募金があり、合計1万,793円を「沖縄県珊瑚礁保全推進協議会」に寄付する。

 このほか、区から助成もあり、「1キログラムにつき6円。1月分としては2,661円となり、今はフライヤー印刷費などの活動費に充てている」と風間さん

 「洋服ポスト」の開催時間は毎週第2日曜、10時~12時。次回は2月8日を予定する。

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