東京都現代美術館(江東区三好4)が10月7日から、「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」を開催する。
現在休館中の同館がアーティストと共に館外へ出て、地元・清澄白河で展示を行い、アートと社会の関わり方を多角的に提案する同展。今年2月11日から約1カ月、初回となる「2017春 往来往来」を開催し、工場跡地や地域拠点7カ所の「MOTスペース」をはじめ、徒歩20分圏内のエリアで地元の協力の下、絵画、映像、写真などのインスタレーションを展開した。
8月28日に行われたキックオフミーティングでは、春の振り返りをはじめ、秋に開催される第2回目の「MOTサテライト」の見どころや参加アーティストによるコメント発表が行われた。今回のテーマである「むすぶ風景」は、記憶や思い出の中にある風景と今の風景を結び、過去と現在を結ぶ、という意味が込められているという。3人の学芸員が企画を立案し、「MOTスペース」6カ所、小規模展示が行われる「MOTスポット」9カ所などを展開。11月12日までの木曜~日曜・祝日の23日間行われる。
「まちの風景をえがく」では、地域のリサーチをもとに清澄白河を形づくる主題を、作家が独自の表現方法で展示を行う。「体験からめぐる清澄白河」では、教育機関所属のアーティストや研究者が、テクノロジーを用いた体験型プロジェクト等で清澄白河エリアを紹介する。
今回は上野会場として、東京藝術大学(台東区)内でも展示を行う。同会場では「アーティストと人々との対話がもたらすもの」として、異なる時代や国で生きる5人のアーティストが社会と人との関係性のあり方を作品として展開する。