亀戸天神社(江東区亀戸3)で現在、見頃を迎えた紫の花が人々を楽しませている。
江戸時代から人々に親しまれている同神社の藤。江戸随一の名所として知られ、花房の長さを「亀戸の五尺藤」と、太鼓橋からの景観を「亀戸の藤浪(ふじなみ)」と呼び、褒(ほ)めたたえ、江戸庶民の行楽地としてもにぎわった。1945(昭和20)年の東京大空襲で一度焼失したが、氏子や地元有志が藤を植樹し復元。現在「新東京百景」にも選ばれている。
同神社の神官によると「ゴールデンウイーク前半ごろまでが見頃」だという。朱塗りの太鼓橋先のベストスポットとして、満開を迎えた藤の花と、境内から望む東京スカイツリーとのコラボ画像を収めようとする人も多い。
群馬県より訪れた参拝客は「スカイツリーと神社と藤の紫色がシャワーのようで美しい。藤の花がこんなに甘い香りがするとは知らなかった」と満足の様子を見せていた。