木場公園東側を流れる大横川沿いの河津桜が見頃を迎え、ピンク色の花が往来する人の目を楽しませている。
区内では、同河川付近に104本、南開橋のたもとに20本、深川老人福祉センターに1本植えられている。当初は同河川付近69本植えられていたが、平野1丁目に住む住人が静岡県で見た河津桜に感激し、自分の生まれ育った江東区でももっと咲かせたいと苗木を寄付し区が植樹。現在のにぎわいにつながったという。
花びらの直径は約3センチ、木の高さは約3メートル。今年は例年より1カ月ほど早い1月下旬からちらほら咲き始めたが、場所によってはまだ蕾(つぼみ)のものもある。「3月中旬ごろまで楽しめるのでは」と同区職員。
時折枝から枝に飛び移り蜜を吸うメジロの姿を見て、「メジロも来ている」と足を止めて眺める人もいた。犬と散歩していた近所の女性は「毎年楽しみだが、今年もきれいに咲いているので見応えがある」と話し、スマホで撮影していた。