清澄白河エリアのコーヒーショップ「iki ESPRESSO」(江東区常盤2、TEL 03-6659-4654)で現在、画家の野村佳代さんの個展「繋(つな)ぐ~点から紡ぐ物語」が行われている。
野村さんは2014年9月に個展を初開催した後、関西圏を中心に個展を定期開催してきた。東京での個展は今回が初めて。
海外で活躍するキャリアウーマンを目指していたという野村さんは、過去、時事通信社や外資系展示会主催会社などに勤めていたが、なかなか海外勤務につながらず悶々(もんもん)とした日々を送っていた時、東日本大震災が発生したという。
「人生いつどうなるかわからない。だからやりたいことをやろうと思い、縁のあったシンガポールの会社に転職した。日本企業を東南アジアにプロモーションする仕事をしていたが、望んでいた生き方なのか疑問を持った」と野村さん。その後結婚し、帰国。夫の後押しもあり、幼い頃から絵を描くことが好きだったことを思い出し、近所の絵画教室に通い始め、あらためて絵を描く楽しさを実感したという。
東京での個展開催に当たり、野村さんは「これまでの人生を通して実感してきた『光と影』という両極の世界。喜びや幸せの光の面だけでなく、悲しみや苦しみの影の面も同様に受け入れることができた時に『人生はより主体的に生きることができる』との思いを、多くの人と共有していきたい」と話す。
「人間の中にある普遍的なものを表現した。アートに興味のない人にも何か感じてもらえるのでは」とも。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。2月12日まで。