江東区は8月31日、同日に小池百合子都知事が11月7日に予定されていた「東京都中央卸売市場(築地市場)」の豊洲移転を延期する発表を受け、山崎孝明江東区長のコメントを発表した。
山崎区長は「本区はこれまで、築地市場を豊洲地区に受け入れることに関して、都区間の信頼関係の下、継続して協議を行ってきた。しかしながら、この度の移転時期を延期するという方針展開については、都から本区に対して、事前相談や報告もないまま、一方的に本日公表されたことは、極めて遺憾であるとともに、こうした物事の決め方は地方自治の根幹を揺るがしかねないものであると危惧している。今後、東京都には誠意ある対応を求める」と憤りを示す。
また同区議会議長は「築地市場を豊洲地区に受け入れるにあたって、東京都に対し、土壌汚染対策の確実な実施、総合的な交通対策の実施、新市場と一体となったにぎわいの場の整備などの対応を求め、協議を行ってきた」と話し、今回の発表に懸念を示している。