アスクル(江東区豊洲3)は8月31日、個人向け通販サイト「LOHACO(ロハコ)」での新受け取りサービス「Happy On Time(ハッピー・オンタイム)」を東京と大阪の一部から始める。
サービス内容は、同サイトで購入した商品をユーザーが「より」受け取りたい時間で受け取れるというもの。3,000円以上の購入で、朝6時から深夜0時まで1時間単位で受取時間を無料で指定できる。3,000円未満の場合でも350円の手数料を支払うことで同サービスを受けることができる。
加えて同サービスでは、配達指定日の前日夜間(当日配送の場合は当日昼間)をめどに配達予定時刻を30分幅で通知する。重ねて配達の10分前には「もうすぐ到着する」旨をアプリのプッシュ通知で知らせるというもの。サービス開始エリアは東京の江東区、千代田区、中央区、港区、世田谷区。関西では大阪市北区、福島区、此花区。
近年、ECサイトの利用者が年々増加する反面、「受け取りができない」という声も多い。ユーザーだけでなく、配達人のストレスも多いと同社は分析する。加えて、同社コールセンターには「時間」に関する問い合わせが非常に多かったことが同サービス開始のきっかけとなった。
ユーザーのニーズと、ちゃんと1回で配達が完了するシステムとして、ピンポイントで受け取れる仕組みを、およそ半年間模索。グループ会社の「ASKUL LOGIST」と連携し、物流ビックデータと人工知能(AI)を活用して分析を行う。今後も実績や試験データ、気象条件を織り込みながらデータの精度をより高め、サービス対象エリアも拡大する予定。
開発に携わったERC本部の吉村芳記さんは「サービスとして他にはないものを目指し、継続してやっていけるように今後も調整していく」と話す。「今まで受け取り損ねていたユーザーも、より自分の生活時間に合わせることができると思う」とも。
8月31日15時以降の受注、9月1日8時以降配達分からが対象。